看護師の転職理由のひとつに、やりがいが感じられないといったものがあります。これは、向上心の高い真面目な看護師が抱く悩みのひとつでもありますが、大きな転職、離職の理由となります。元々、看護師を志望する方は、正義感の強い方が多く、ナイチンゲールのように誰かの役に立ちたいと思いながら、看護師を目指すようです。

しかし、実際に看護の現場で働くと、その理想と現実に打ちひしがれることが多いのです。看護学校での専門的な勉強に加え、慣れない場所での実習、更に、難しい国家試験をやっとの思いで合格し、とうとう手にした看護師という仕事。しかし、現実には、誰のためだか分からない仕事を日々こなし、上司に嫌味を言われ、患者の我儘を聞き、精神的にも肉体的にも疲れきって休日も寝てばかりいる…そんな現役の看護師が多くいらっしゃいます。それでも責任感や正義感を持ち続け、ただ仕事をこなすだけの日々を送るのは、苦痛以外のなにものでもありません。

看護師を志す方が、看護師の志望動機でいつも口にする、やりがいという言葉、これは、簡単なようで難しいものかもしれません。看護師のみならず、様々な職場で働く人の中で、一体どのくらいの人たちが、やりがいを感じて仕事をしているのでしょうか。狭き門を通って、強い野望を抱いて掴み取った看護師という職業だからこそ、やりがいの持てる職場で働きたいものです。そして、やりがいを持った看護師が増えることで、医療の現場はどんどん良い方向に変わってくるでしょう。このような看護師が日本にいることは、喜ぶべきことです。そして、看護の職場は、そんな看護師のためにも、変わらなければなりません。